当会関係者がシンポジウムに登壇しました
2025年4月21日
日本薬学会第145年会において、スポンサードシンポジウム「薬局・薬剤師の調剤業務の充実~薬剤調製の効率化・高精度化に向けた取り組み」が行われました。
厚生労働科学研究「地域共生社会における調剤業務の効率化に係る方策の有用性・安全性の評価・検討のための研究」チーム(入江徹美研究代表)が主体となりそれぞれの立場から発表が行われました。
当会会員も発表の機会をいただきました(「調製設備・機器類供給企業の立場から」株式会社湯山製作所・湯山正司氏)。
薬局・薬剤師の薬剤調製の効率化・高精度化のボトルネックとなっている問題点や背景を踏まえ、薬局・薬剤師の調剤業務高度化の近未来像について薬剤師、製薬メーカー、機器メーカーなど様々な立場から寄せられた意見をもとに、議論が重ねられました。
議論の一部を紹介すると、
調剤機器・システムの課題として、
・患者に合わせた調剤をその場で指示できないこと
・精度管理の不十分さ
・服薬フォローの困難さ--が指摘されました。
この課題をふまえ、調剤機器・システムが目指す機能として、次の4点が挙げられています。
・場所を選ばない調剤指示
・機械化と簡単操作
・精度管理機能
・服薬状況確認システム
【同シンポジウムのプログラム】
○趣旨説明:入江 徹美(熊本大院生命科学)
①薬剤調製の効率化・高精度化に向けた展望:薬局薬剤師の立場から
原 靖明氏(フィールド)
②薬剤調製の効率化・高精度化に向けた展望:製薬企業の立場から
菊池 正彦氏(熊本大院薬、東京大新世代感染症センター)
③薬剤調製の効率化・高精度化に向けた展望:調製設備・機器類供給企業の立場から
湯山 正司氏(湯山製作所、日本薬科機器協会)
④薬剤師以外の者による調剤補助・支援業務の現状と今後
武田 香陽子氏(北海道科学大薬)
○総合討論・総括:橋場 元氏(日本薬剤師会)、萱野 勇一郎氏(大阪府済生会中津病院・日本病院薬剤師会)