日本薬学会第138年会併催展示会
次世代に向けた創薬・医療イノベーションの今
会期
平成30年3月26日(月)~28日(水)
会場
石川県立音楽堂(金沢市)
出展社数
91社
来場者数
8,700人
会場写真
ワークショップ
実践現場における抗がん剤曝露対策
近年、抗がん剤を取り扱う医療従事者の職業性曝露の問題が注目されています。対策は、調製だけでなく投与、こぼれ処理、運搬~廃棄、排泄物やリネンの取り扱いなど様々な場面で必要です。ここでは「がん薬物療法における曝露対策 合同ガイドライン」で推奨される対策を現場でどのように実践するのか、その具体策や先駆的な実践例についてご紹介します。
【東京医科大学医学部看護学科/(株)日本医化器械製作所】
装置はそのまま、培養器で三次元培養組織に新たな視点を
薬効評価モデルとしても非常に重要度の高い三次元組織培養実験において、高価な顕微鏡システムや試薬に依存せず、安価な培養器の観点からユーザーに新たな視点を与える培養Cubeデバイスについてご紹介します。
【大阪府立大学研究推進機構/(株)日本医化器械製作所】
AI/ビッグデータ活用による医療・創薬への期待
医療分野におけるAI/ビッグデータ活用の期待が高まっています。特に、高度な知見と経験が必要な医療では、次世代の高度先進医療に向け、医療データ、人材育成、ICT活用がその重要な要素となります。そのための産学連携として、京都大学大学院医学研究科様と富士通は、医療の高度化に向けた共同研究講座(医療情報AIシステム学講座)を立上げました。
喫緊の課題である高齢者対策や個別化医療には創薬も重要テーマであり、シミュレーションによるデータ生成技術等、スパコンを含むハイブリッドな技術の研究開発も医療高度化には必要です。
本ワークショップでは、アカデミア/製薬企業/AIエンジニアによる座談会形式で、現状と課題、将来展望をご紹介します。
【富士通(株)】
SPR顕微鏡:膜蛋白質との分子間相互作用解析の新しいアプローチ
従来のSPRを用いた膜蛋白質の相互作用解析では、精製した膜蛋白質をセンサーチップ上に固定して分子間相互作用計測を行いますが、膜蛋白質は、精製過程で不溶化したり、精製できた場合でも大きな構造の変化・複合体の分離などにより本来の結合機能の大幅な低下が問題となります。これに対してSPR顕微鏡を用いた膜蛋白質との相互作用解析では、細胞をセンサーチップ上で培養・固定し、そのままリガンド分子との分子間相互作用計測を行うため膜蛋白質の精製が不要であり、膜蛋白質が細胞膜上に存在しているときと近い条件で計測・機能評価を行うことが出来ます。ワークショップでは、SPR顕微鏡の基本原理・計測事例の紹介、ならびに細胞サンプルを用いて糖蛋白質-レクチン間の相互作用計測のデモ計測を実施します。
【コーンズ テクノロジー(株)】
医療現場で役立つ血中濃度測定~MS/MS~
近年の質量分析計の目覚ましい技術発展により、医療現場では、血液や尿等の生体試料中の医薬品やその代謝物の濃度測定にこの技術が活用されている。具体的には、新生児マススクリーニング、治療薬物モニタリング(TDM)、バイオマーカーの測定や診断法の研究等の多くの分野において広がりが見られる。
(株)東レリサーチセンターでは、医薬品の開発や医療現場に役立つ様々な分析メニューを取り揃えているが、本ワークショップでは、DBSカードを用いた高速液体クロマトグラフィー/三連四重極質量分析法(LC/MS/MS)による血中濃度測定に焦点を当て、具体的な事例と課題についてご紹介する。
【(株)東レリサーチセンター】
光音響技術を用いた非侵襲による新たな腫瘍観察の紹介
光音響計測は生体イメージングに用いられる技法の一つで、非侵襲性・高深度計測・血管の非標識計測や分子イメージングが可能であるといった特性から、メラノーマや体内臓器で発生する早期腫瘍(肝臓がん、乳がん、子宮がん等)観察において、PET、MRI、X線CTなどの従来技法の補完することができます。抗体や融合タンパク質を用いて腫瘍標的分子を光音響プローブで標識し、腫瘍形態を非侵襲で経時的に計測することで、新たな知見を得られることが期待されています。ワークショップでは、光音響計測の基本原理や腫瘍計測の応用例(ヌードマウス肝臓での10日間)の紹介、ファントム(スケルトンリーフ)を使った3D微細構造計測のデモンストレーションを実施します。
【コーンズ テクノロジー(株)】
セミナー
【YS-01】C18、C8で保持や分離は何が決めて?前代未聞のカラムの知識
疎水性の高い官能基の固定相は保持が大きい、逆相アルキル基は立っている・寝込んでいる等、当たり前と言われるカラムの知識は正しいのか。いろいろと知れば、カラム選択や分離に困っときの考え方が見えてくる!?かもしれません。カラムを製造する側だからこそ見えてきた新たなカラム分離の考え方、ノウハウを解説します。
【(株)クロマニックテクノロジーズ】
【YS-02】HPLCの分析時間短縮のためのノウハウと新製品のご紹介
HPLCの分析時間短縮のために検討するべき基礎的な考え方やその手法と注意点をご説明しながら、高速分析のために最適化されたジーエルサイエンスの新製品カラム情報について実例を示しながらご紹介いたします。
【ジーエルサイエンス(株)】
【YS-03】バイオ医薬品の特性解析を指向したLCカラムの選択法の紹介
バイオ医薬品開発分野の急成長に伴い、その特性解析のニーズが高まっています。分析カラムを用いたHPLCによるバイオ医薬品の特性解析では、サイズ排除、疎水性相互作用、逆相、イオン交換クロマトグラフィーなどが強力な手法となり、目的に応じてカラムの適切な分離モードを選択することが必要です。本セミナーではYMCの抗体、タンパク質、核酸、ペプチドなどの分離効率を向上させる各種カラムの選択ノウハウを高分離能カラムの新製品情報および実施例とともに紹介します。
【(株)ワイエムシィ】
【YS-04】C18カラム基礎講座コアシェル、全多孔性どう使うのが効果的?
コアシェルカラムの登場により、全多孔性シリカカラムのみだった時よりカラムの選択肢が増えました。しかし、カラムを選択するうえでどちらを選べばよいのか迷いが生じるのではないでしょうか。本セミナーではコアシェルカラムと全多孔性カラムのそれぞれの特徴を整理し、その違いからくるメリット、デメリットを比較を通して解説します。
【(株)クロマニックテクノロジーズ】
【YS-05】バイオ医薬品分析に最適!新規逆相用ハイブリッドカラムの紹介
有機シリカハイブリッドカラムYMC-Triartに、バイオ医薬品の逆相HPLC分析に最適なC4官能基・細孔径30nmを追加します!均一かつワイドな充填剤細孔径とシラノールの相互作用を抑えた独自の表面修飾により、タンパク・抗体など生体高分子の分離能が従来品よりも改善しています。化学的耐久性にも優れ、タンパク分析で常用される酸性・高温条件にて長寿命かつアルカリ条件でも使用できるため、分離条件選択の幅が広がります。検出感度・分離再現性・カラム寿命の向上を通じてバイオ分析の問題解決に役立てて頂けます。新製品の特長を生かしたバイオ医薬品の逆相メソッド開発のノウハウについても紹介します。
【(株)ワイエムシィ】
【YS-06】pH 12まで使用可能な新規カラム:L-column3の紹介
逆相クロマトグラフィーにおいてアルカリ性移動相を用いる事で、塩基性物質のピーク形状の改善や保持・感度の増加も期待できる。しかしながら、一般的なカラムはシリカゲルを基材に用いているため、アルカリ性移動相を使用すれば容易に侵食され、pH範囲が大きく制限される。そこで、我々は新規開発したPCSシリカと耐久型高度エンドキャッピングを組み合わせることでpH 12まで使用可能な新規C18カラム:L-column3を開発した。本セミナーでは、L-column3の特長やアルカリ性移動相でのLC/UVやLC/MSを用いた分析例などについて紹介する。
【(一財)化学物質評価研究機構】
【YS-07】進化したエンドキャップ技術:C18もNH2も驚きの耐久性実現
シリカカラムの耐久性を向上させる方法は主にハイブリッド化やコーティング等の手法が用いられています。しかし、用いる手法によっては使用したコーティング剤等の影響により汎用性が損なわれる場合があります。エンドキャッピングのみでもその耐久性を改善すれば、汎用性を保ちつつ、高い耐久性を実現できます。本セミナーでは、高い耐アルカリ性を実現するエンドキャッピング技術とその手法を用いた逆相、順相カラムの特徴を紹介します。
【(株)クロマニックテクノロジーズ】
【YS-08】ダイセルから新規ポリマー系HILICカラムのご提案
皆様、キラル分離でお馴染みのダイセルが、これまで培ったポリマー系分離剤の知見を活かした新規アキラルHILICカラムをご提案します。ここで使用される高親水性テトラゾールポリマーは、高い水分保持能を有しており、これに基づき、各種親水性化合物に対して強い保持能力と選択性を発揮します。このユニークな特性を武器に、様々な分野で多数の親水性化合物の分析に新風をもたらす可能性を秘めたカラムです。今回、本カラムの基礎的なクロマト挙動、各種アプリケーションデータ、応用例をご紹介することで、皆様の予想を超える高いポテンシャルを実感頂きたいと思っております。
【(株)ダイセル】
【YS-09】試料前処理自動化の御提案
分析装置にサンプルを導入するまでの前処理操作を自動化するためのご提案をいたします。作業中のヒューマンエラーを防止し、最大の特長であるプログラム作成をお客様自身が行う事により、様々な用途で長い期間お使いいただけるような自動化システムについてご紹介いたします。
【ジーエルサイエンス(株)】
【YS-10】新規耐溶剤型多糖系キラルカラム IH
8番目のiCHIRALシリーズ、耐溶剤型多糖系キラルカラムCHIRALPAK® IHは、コーティング型キラルカラムASと同じキラルセレクター(アミローストリス[(S)-α-メチルベンジルカルバメート])であり、ASタイプのユニークな分離特性を維持したまま、溶剤耐性を付与したキラルカラムです。中でもラクタムやラクトン類への不斉識別能力が高く、他の iCHIRALシリーズで分離困難な化合物を、IHは分離します。さらに優れた耐溶剤性を有しており、コーティング型では使用できない溶剤(移動相)を用いることで、ASよりも優れた分離、特に高い分取効率が得られます。本セミナーではCHIRALPAK® IHの高いポテンシャルの実例をご紹介します。
【(株)ダイセル】
【YS-11】誰にでもできる簡単かつ迅速なキラル分離メソッド設定法の紹介
キラル化合物の分析・分取条件検討では目的分析種の分離に適した分析カラム及び移動相の組合わせをトライ&エラーで検討する必要があります。本セミナーでは新規耐溶剤型キラル分離用カラムCHIRAL ART Cellulose-SJの特長、分離例などのご紹介とともに、HPLC及びSFCでの分析・分取条件の効率的な設定方法を実例を交えてご説明いたします。
【(株)ワイエムシィ】
【YS-12】続々登場、第5弾1.6μm多糖系キラルカラムID-Uのご紹介
一昨年、満を持して販売を開始し、キラルクロマト業界にSub-2μm旋風を巻き起こしたキラル“U” シリーズに第5弾製品が加わります。その名も“CHIRALPAK® ID-U”、特異な分離特性を有し、多くの皆様からご愛顧を頂いております“CHIRALPAK® ID、ID-3のキャラクターを継承しつつ、これに1.6μm粒子径の特徴である超高理論段数性能を足し加えた製品です。本セミナーでは、”U”タイプの優れた特長を3μmカラムID-3と対比させながら、多数のアプリケーションデータとあわせてご紹介いたします。
【(株)ダイセル】
【YS-13】新規評価ツールと解析手法のご紹介 ~蛍光指紋とクロマトグラフィーのハイブリッド解析~
蛍光指紋法は、試料の自家蛍光パターン(蛍光指紋)より得られた蛍光強度データを、多変量解析することで 、分析対象サンプルの種別判別や産地の判別、含有成分の混合割合の算出など、幅広い分野に応用されています。今回、蛍光指紋(FL)で測定した対象サンプルを、高速液体クロマトグラフ(HPLC)でも分離測定し、それらの測定結果を“新規専用ソフトウェア”を用いて解析した、異なる視点からの解析応用例についてご紹介します。
【(株)日立ハイテクサイエンス/(株)日立ハイテクノロジーズ】
【YS-14】HPLCによる医薬品分析例 ‐低分子から抗体医薬まで‐
Shodexは多種多様なHPLCカラムを取り揃えております。新開発のシリカ系水系SECカラムでは、抗体医薬のモノマーとダイマー、凝集体の分離について業界トップレベルの性能を実現しました。ポリマー系逆相カラムでは、抗体医薬製剤中の界面活性剤を前処理なしでLC/MS分析可能が可能です。超迅速陽イオン交換カラムでは、タンパク質を数分で分析することができます。4種のポリマー系HILICカラムでは、高極性の低分子薬物や代謝物、さらにはオリゴ核酸を誘導体化やイオンペア剤添加なしでLC/MSにより高感度分析することが可能です。これらの分析例を豊富にご紹介いたします。
【昭和電工(株)】
【YS-15】多項目免疫アッセイの最新システムのご紹介
独自のビース識別技術『πCode』を開発したPlexBio社の最新の多項目免疫アッセイシステムをご紹介します。『πCode』は、ビーズ式の多項目計測の高い計測効率・検出感度、ELISAの簡便な操作性・シンプルな機構・容易なメンテナンス性の両立を実現。また、一次抗体カップリングの短時間化により、容易にオリジナル抗体を結合させたパネルの作成を可能にしました。さらに、検出結果を左右する標識プロセス(ターゲットの結合~二次抗体の結合~蛍光標識)の大部分をワンストップで自動化するシステムを開発し、多項目免疫アッセイの更なる簡便化を実現しました。
【コーンズ テクノロジー(株)】
【YS-16】抗体医薬品のための簡便・迅速精製用新商品、最新使用例のご紹介
100mLの培養液から特別な装置を使用せずに、約30分で簡便に精製が可能なカラムや、微量抗体溶液中の夾雑蛋白を除去するカラムの使用方法など、抗体医薬品研究のための製品情報やノウハウのご紹介をします。
【ジーエルサイエンス(株)】
【YS-17】バイオ医薬品の特性解析―凝集体・複合体の解析と安定性評価
SEC-光散乱法を用いた抗体の会合・凝集体の検出及び抗体ー薬物複合体の解析方法を紹介すると共に、最新のプレートリーダー型光散乱測定器を用いた、タンパク質溶液のコロイド安定性、熱安定性、更には溶液粘度測定を少量かつハイスループットで行う方法を紹介致します。
【昭和電工(株)】
【YS-18】テラヘルツ波分光分析装置を使った新しい薬物評価の有用性
テラヘルツ波は分子間振動・結晶の格子振動 などに敏感な周波数帯の電磁波です 。これまでの分析手法とは異なる情報が得られるため、テラヘルツ波を用いた分光分析技術は新たな薬剤評価の手法としても注目されています。当日は、手軽に粉体、液体が分析可能で、優れた再現性を持ち、小型・省スペースな弊社装置を用いたテラヘルツ波分光分析の薬物評価への有用性や可能性について、難溶性薬品の水中での結晶性評価、結晶多形の判別、共結晶の評価、水分量測定などの豊富な測定事例を交えてご紹介します。なお、弊社ブースで実機を動展示しておりますので併せてお立寄り下さい。
【浜松ホトニクス(株)】
【YS-19】MonoPUREシリーズ:抗原精製キット/抗体精製キット
MonoPUREシリーズは、モノリスシリカを担体とするカラム製品で、担体に担持したリガンド蛋白質(ProA/ProG)を介して抗体の固定化や精製を行います。モノリスカラムは通液しやすい特長を有しており、サンプルおよびバッファーの通液操作はすべて遠心操作で短時間で行うことが出来ます。本セミナーでは、モノリスシリカカラムの特性・リガンド蛋白質の固定化技術の説明を通して、本製品の特長ならびにキット構成(カスタム対応を含む)をご紹介致します。
【コーンズ テクノロジー(株)】